【管理栄養士解説】セブン&アイグループで販売しているリラクゼーションドリンク「チリン」の成分や効果、カロリー、販売場所について。
忙しい毎日やストレスの多い日々で、自分をいたわるのも大切です。本記事ではおすすめのリラックス系ドリンク、フードも紹介していきます。仕事や勉強の合間、寝る前、受験生にもぴったりです。

【監修管理栄養士】
chikako:1993年生まれ管理栄養士(2015年取得)
食品中の新規化合物の探索研究を行い、食品メーカーの商品企画開発職へ従事。現在は食品分野の各種記事を監修・執筆しています。
セブン&アイグループで販売!リラクゼーションドリンク「Chilling(チリン)」とは?

サントリーのリラクゼーションドリンク「Chilling(チリン)」は、全国のセブン&アイグループ各店舗にて販売されています。
「Chilling(チリン)」はリラックスに効果があるとされる3種の成分を配合し、心地よい香りと爽やかな微炭酸の缶ドリンクです。以下がその概要。
- “リラクゼーション体験”ができるドリンク(ノンアルコール)
- メーカーは飲料大手のサントリー
- 全国のセブン&アイグループで販売開始
- オリーブ果実抽出物、GABA、テアニンの3種の成分を配合
- フレーバーは3種類。コンセプト、香り、味、カロリーが異なる
ではチリンがどんな商品かのレビューをしていきます。
気分で選べるチリン3種類!どれがおすすめ?

チリンは3種のフレーバーがあり、各フレーバーに“どんな人におすすめか”が記載されています。
- ピンクは「ピーチ&ベリー」:とにかく癒しにひたりたいあなたへ。
- ブルーは「白ぶどう&ライチ」:一息ついてまったりしたいあなたへ。
- グリーンは「レモン&グレフル」:すっきりリフレッシュしたいあなたへ。
各フレーバーには「リラックス/リフレッシュ」や「シャープ/エレガント」の指標が記載されており、その日の気分で選べるのがうれしいポイント。
グラスに注ぐととてもかわいいカラーで、ひとりのぜいたくタイムにも、ホームパーティーや女子会にもぴったりです。

飲んでみると、さすがリラクゼーションドリンクというべきでしょうか。「ふぅ・・・」と自然と息が漏れるかのようなリラックスできる香り。
味や甘さは3種とも特徴は違えど、共通して言えるのはどれも比較的すっきりめという点。甘すぎずちょうどよい!
心地よい微炭酸には炭酸のキツさはなく、口の中をシュワシュワ、フワフワとマッサージしてくれるかのよう。
仕事のブレイクタイムや夜のゆったりタイムにぴったりで、ゆったりした音楽をかけながらやキャンドルを灯して楽しみたくなります。
チリンに含まれる成分とリラックス効果は?

リラクゼーションドリンク「チリン」には、テアニン、GABA、オリーブ果実抽出物が含まれています。それぞれどのような効果があるか見ていきましょう。
テアニン(L-テアニン)はアミノ酸の一種で、緑茶に含まれることが代表的な機能性成分。緊張時や興奮時に高まる交感神経を抑制することで、緊張状態を和らげリラックス効果を発揮します。
この働きにより睡眠の質を向上させるというデータもあり、夜のリラックスタイムにもよいかもしれません。(※1)
GABA(ギャバ)はγ-アミノ酪酸というもので、こちらもアミノ酸の一種。GABAは興奮を抑える神経伝達物質として働く、リラックス効果のある機能性成分です。
GABAには以下の効果があります。
- ストレス緩和
- 疲労感の軽減
- 血圧低下
- 睡眠の質の改善(※2)
「仕事や勉強による一時的・心理的なストレスを低減する」というGABA入りの市販チョコレートを見たことがある人もいるでしょう。
水溶性の性質により腸管から比較的早く吸収されるため、摂取〜効果発揮までがスムーズなのもポイント。
最後に「オリーブ果実抽出物」。成分名は公表されておらず不明のため、オリーブ果実に含まれる成分や効果をもとにどんなリラックス効果があるか考察します。(抽出条件によって成分が異なる場合があり、付随して効果も異なる可能性があります。)
オリーブ果実に含まれるオレイン酸には悪玉と言われるLDL-コレステロールを下げる作用が知られていますが、ほかにも以下のような効果に関する研究データもあります。
- 高血圧の抑制
血圧の上昇と興奮状態には相関性があり、血圧を下げることでリラックス状態へと導くことが可能です。
オリーブの血圧低下の原理についてはまだ解明されていませんが、規則的に摂取した場合に血圧低下したという結果は実証されています。(※3)
チリン3種はカロリーが全然違う!

チリン3種はフレーバーによってカロリーが異なります。以下が各フレーバーのカロリーです。
- ピーチ&ベリー(ピンク):125kcal
- 白ぶどう&ライチ(ブルー):83kcal
- レモン&グレフル(グリーン):63kcal
ピンクのボトルの「ピーチ&ベリー」がもっともカロリーが高いです。
3種とも脂質は0g、タンパク質は0.3g。
炭水化物(糖質)の量の違いでカロリーが異なります。
サントリーの「Chilling(チリン)」はどこに売ってる?
サントリーの「Chilling(チリン)」は全国のセブン&アイグループ各店舗にて販売開始しました。
セブン&アイグループの店舗には、以下の店舗ブランドがあります。
- セブン‐イレブン
- イトーヨーカ堂
- ヨークベニマル
- ヨーク
- シェルガーデン
- サンエー
- 丸大
- アイワイフーズ
- ダイイチ
- 天満屋ストア
※取扱いがない店舗もあります
忙しい毎日やストレスに負けない!おすすめのリラクゼーション系ドリンク・フード
ここからはチリン以外のリラックス効果のあるフードやドリンクを紹介していきます。気になる商品があればぜひ試してみてください。
GABA配合のチョコレートといえば、江崎グリコの「ギャバ」!GABAという成分には、ストレス緩和、疲労感の軽減、血圧低下、睡眠の質の改善の効果があります。
一粒一粒が小ぶりのサイズ感で、さらに手が汚れにくい仕様になっているため、仕事中にも食べやすいのがポイント。勉強に励む受験生のお子さんにもぴったりです。
少しリラックスして頭をリフレッシュしたい時におすすめ。
下記のアマゾンリンクでは、「スーパーで買うよりもまとめ買いで安い」というコメントも。お得なのもうれしいです。
先ほど紹介した赤いパッケージの「ギャバ」の睡眠用バージョンは「ギャバ フォー スリープ」。
赤い「ギャバ」は商品10gあたり28mgのGABAを含むのに対し、「ギャバ フォー スリープ」は商品12.5gあたりに100mgのGABAを配合。より一層、GABAの量が多い商品です。
先述したようにGABAにはストレス緩和、疲労感軽減、血圧低下、睡眠の質の改善の効果があり、よりリラックスを求めたのが「ギャバ フォー スリープ」でしょう。睡眠用というほどなので、仕事や勉強を続行したい場合にはリラックスしすぎて向かないのかもしれません。
睡眠の質が気になる方や、朝スッキリとした目覚めでスタートしたい方におすすめです。
リラクゼーションドリンクの「CHILLOUT(チルアウト)」は、GABA、L-テアニン、ヘンプシードエキス、ホップ抽出物配合。GABAやテアニンは本記事で紹介しているサントリーの「チリン」に含まれている成分と同じです。
ヘンプシードエキスやホップ抽出物には以下のような効果があるとされています。
- ヘンプシードエキス:麻の実。ミネラルや必須脂肪酸を含み、栄養に富むスーパーフード
- ホップ抽出物:交感神経の抑制(※4)、香りによるリラックス(※5)
甘すぎずスッキリとした飲み口の炭酸でリフレッシュできることでしょう。ややエナジードリンクに見えなくもありませんが、「必要なのはエナジーよりリラックス」をコンセプトとした商品です。
「夜の本格チャイ」はスパイスが10種も入った、まさに本格的なチャイティー。夜寝る前のリラックスタイムに合うよう、ノンカフェインなのがうれしいポイント。
スパイスといえば美容健康のイメージが強いかもしれませんが、チャイ独特のほわっと温まる香りや味はリラックスにもつながることでしょう。
スパイスと茶葉がたっぷり詰まったティーバッグで濃厚なチャイティーができあがります。とにかくおいしく、チャイティー好きな方におすすめです!
ガセリ菌 CP2305を使った乳酸菌飲料「届く強さの乳酸菌 W(ダブル)」も、リラックス効果のあるドリンクとしておすすめ!
ガセリ菌 CP2305は自律神経に作用することで、精神ストレス緩和作用があります。それにより睡眠の質も高まるため、就寝前のリラックスタイムに取り入れると翌朝スッキリと起きやすいかもしれません。
子どもから年配者まで飲みやすいのも魅力です。
リラクゼーションドリンク・フードで自分らしい毎日を

本記事では、セブン-イレブンをはじめとしたセブン&アイグループで販売開始した、リラクゼーションドリンク「Chilling(チリン)」の成分と効果、カロリー、販売場所と合わせ、おすすめのリラックス系ドリンクとフードを紹介しました。
ぜひ各商品を自身で試してみて、またちょっとしたプレゼントにもしてみてください。
忙しい日々で気付かぬうちに疲れが蓄積したり、ストレスで落ち込んだりする前に、定期的にリラックスタイムを作り自分を労ってあげましょう。そしたらきっとまた明日もがんばれるはずです。
参考
※1:小関 誠、レカ・ラジュ・ジュネジャ、白川修一郎 日本生理人類学会誌 9(4),143-150 (2004)
※2:公益社団法人 日本農芸化学会「GABAの生産技術の確立と高機能食品の市場開発ユニークな機能性食品素材“GABA”はどのようにして生まれたか?」
※3:Olive oil as medicine: the effect on blood pressure December 2015 Mary Flynn, PhD, RD, LDN and Selina Wang, PhD
※4:<参考資料>ホップに含まれる成分「β-ユーデスモール」飲用による自律神経調節作用を確認
※5:酒類中の成分がGABAレセプターに与える効果 日本醸造協会誌 103 巻 4 号 208-222 頁 2008 発行
・ギャバ(GABA)の効能と有効摂取量に関する文献的考察 佐々木泰弘・河野元信