管理栄養士合格の勉強メソッド!学生や働く社会人へ贈る勉強のコツ

管理栄養士国家試験の勉強方法、いつから勉強をスタートしたらよいか、どんな順番で勉強したらよいかを解説!学習理解があいまいな学生、忙しい社会人は合格できるか不安ですよね。そんな方におすすめの参考書も紹介するので参考にしてみてください。勉強のポイントや勉強アプリも必見です!

管理栄養士の国家試験はいつから勉強する?

人々の健康や医療に関わる管理栄養士。試験は厚生労働省管轄の国家試験です。さて国家試験合格のためにいつから勉強したらよいのか。

学校で順当にカリキュラムを受講している現役大学生であれば、試験前1年前ほどから本格的な試験勉強を開始するとよいでしょう。

ただし個々人のそれまでの学習状況や得意不得意で個人差はあります。

国家試験スケジュール

管理栄養士の国家試験は毎年年1回、春に行われます。詳細の発表は毎年7月下旬。日程発表はまだ先のため、以下に予測日程を記載します。

【予測日程】

  • 試験期日:2024年2月25日(日)
  • 合格発表日:2023年3月22日(金)
  • 試験場所は北海道、宮城県、埼玉県、東京都、愛知県、大阪府、岡山県、福岡県および沖縄県の9都道府県のみ
  • 受験に関する書類の受付期間は2023年11月13日(月)~12月1日(金)

【過去日程】

2023年第37回:試験日2月26日(日)、合格発表日3月24日(金)

2022年第36回:試験日2月27日(日)、合格発表日3月25日(金)

管理栄養士国家試験日程 【管理栄養士】2024年国家試験日程と合格発表日!不合格は内定取り消し?

合格基準は?

年度によって変動することもありますが、200点満点中120点(正答率60%)以上で合格が多いです。

出題数は1問1点×200問、回答はすべてマークシート形式

過去の合格基準は以下の通りです。

第36回120点以上/200点
第35回120点以上/200点
第34回120点以上/200点
第33回120点以上/200点
第32回119点以上/200点
第31回120点以上/200点

理解度が変わる!管理栄養士試験合格のための勉強順番

管理栄養士の勉強分野は大きく分けると9つの分野があり、国家試験ではこの9つに「応用力試験」が加わった10つの試験分野となります。

社会・環境と健康健康に関する社会状況、保健・医療・福祉制度や関係法規について
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち人体の構造や機能、主要疾患の成因、病態、診断及び治療の基礎知識
食べ物と健康食品分類、成分、人体への影響の基礎知識、食品が摂取されるまでの過程における安全確保、食品の特性をふまえた食事設計と調理
基礎栄養学栄養の基本概念、エネルギー、栄養素の代謝とその生理的意義
応用栄養学栄養状態や心身機能、ライフステージに応じた栄養管理、食事摂取基準の考え方や科学的根拠
栄養教育論栄養教育の理論と技法、生活環境や健康栄養状態の特徴に基づいた栄養教育の展開
臨床栄養学疾患・病態や心身機能の特徴に応じた栄養管理
公衆栄養学日本や諸外国の健康・栄養問題に関する動向と栄養政策、地域における人々の健康・栄養状態や社会・生活環境の特徴に基づいた公衆栄養活動
給食経営管理論給食経営管理、給食施設利用者の状態に基づいた食事管理、給食の運営方法とマネジメント
応用力試験上記9つの分野を使った応用問題

英文法を作成するにはまずアルファベットの理解が必要なように、上記の各分野を攻略するために理解すべき順番があります。

人体や医科学系分野

  1. 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
  2. 基礎栄養学
  3. 応用栄養学
  4. 臨床栄養学

人体や医科学的な分野については、上記の順番での学習が理解しやすくおすすめです。

この分野の勉強には生物学も絡んでくるため、もし生物や化学が「これっぽちもわからない、覚えていない」という状況なら高校生物や高校化学をおさらいするのがよいでしょう。

食品学系分野

  1. 食べ物と健康

「食べ物と健康」は調理科学や食品そのものに焦点を当てた勉強になるため、順序を気にしない単独の学習で進められます。

また、食べ物に興味がある人にとってはおもしろい分野なので、他分野の勉強と並行して楽しく進められるでしょう。息抜きの勉強分野としてもおすすめです。

調査や経営など教育・経営学系分野

  1. 社会・環境と健康
  2. 栄養教育論
  3. 公衆栄養学
  4. 給食経営管理論

社会における疾病の状況理解や調査、教育、経営といった経済学にも近い分野は、上記のような順番で勉強を進めるとよいです。

学習分野の得意不得意でどのような順番での勉強が合うかは個人差もあります。上記を参考に、自分なりのやり方も含めて勉強を進めてみてください。

大学生や社会人、合格に自信がない人にもおすすめ!超わかりやすい参考書「クエスチョン・バンク」

大学生や勉強ブランクのある社会人受講者にもおすすめな、とても理解しやすい参考書といえば「管理栄養士国家試験問題解説 クエスチョン・バンク」です。

筆者は理系研究室に所属し、管理栄養士国家試験直近まで毎日実験とレポート作成の嵐。

直前の年末までなかなか国家試験対策の勉強を行っておらず焦りもありましたが、このクエスチョン・バンクがとてもわかりやすく、短時間でしっかり頭に入れることができました。(みなさんは早めから勉強スタートしてくださいね・・・!)

クエスチョン・バンクのおかげで現役合格したといっても過言ではありません!

こんな人におすすめ!
  • 基礎がわかっておらず教本を読んでもよくわからない
  • 試験日まであまり時間がない
  • 過去問を攻略したい
  • 理系科目が苦手

「クエスチョン・バンク」は文字だらけの参考書や教科書とは異なります。わかりやすくていねいな理屈説明があり、小難しい教科書ではなかなか勉強が進められない人も大丈夫。

この1冊で各分野を総ざらいしているので、複数の教科書を広げて内容を探し回る必要がないのもポイント。

クエスチョンバンクは学習分野ごとに過去問をベースとして話を進めていくため、自然と過去問や出題傾向も押さえていけます。

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chikako
chikako

この1冊で全分野網羅しているので、管理栄養士になった後も振り返り用として活躍します!

管理栄養士国家試験の勉強方法|過去問ベースに学習し書き込みやノートでまとめる

管理栄養士国家試験合格に向けた具体的な勉強方法を紹介します。

勉強する分野の順番は「理解度が変わる!管理栄養士試験合格のための勉強順番」の章で紹介した通りですが、人によって記憶や理解のしやすい勉強方法は異なるので、下記を参考に工夫してみてください。

国家試験1年前を切ったタイミングでの“試験用の勉強”では、過去問をベースにつまずいた箇所を学習していく方法がおすすめ。

この方法がおすすめな理由は2つあります。

  • 教科書をメインに勉強するインプット特化より、問題を解く過程で生じる「わからない」「間違えた」などのつまずきをベースに知識をつけていく方が理解も記憶定着もしやすい
  • 自分で重要だと思っている知識と国家試験で重視される知識(=管理栄養士として重要な知識)の乖離を防げる

この点「クエスチョンバンク」では過去問やオリジナル問題をベースに学習を進めていくので、理解も記憶もしやすくおすすめです。

この時、学習のポイントがいくつかあります。

学習のポイント

  • 過去問(クエスチョンバンク)をベースに勉強を進める
  • つまずいた箇所はクエスチョンバンクの解説を読んだり、教科書を見直して学習
  • つまずき箇所はただ解説を読むだけでなく、解説にマーカーや書き込みをしたり、自分でノートにまとめるのがおすすめ
  • 同じ問題も繰り返し解く

管理栄養士国家試験の勉強では、つまずいた箇所をしっかりと学習し、繰り返し解くことも重要です。

管理栄養士の試験内容は膨大。一度解いて理解したはずの問題でも、頭の中でさまざまな知識が混同しわからなくなることは多々あります。

知識が定着し、頭の中で確実に整理整頓されるまで繰り返し解きましょう

管理栄養士国家試験勉強に関するQ&A

管理栄養士の勉強は独学でいける?

管理栄養士や栄養士の受験資格取得は、国認定の養成機関に通うことが必須。

完全な独学では不可能です。

ただし養成過程に通ったもしくは現在通っており、“試験用の勉強を改めて自分でできるか”という意味では「可能」です。

勉強範囲が膨大なため、各分野それぞれの教科書でイチから勉強するのは難しい場合もあるでしょう。

教科書は詳細知識を補填する辞書的役割として扱い、メインは「クエスチョンバンク」の1冊を活用して各分野を網羅することがおすすめです。

【既卒/勉強し直し/ブランクあり】働きながらのおすすめの勉強方法は?

効率を重視した勉強方法がおすすめ。

限られた時間で勉強するなら「基礎から改めて順番に、ていねいに勉強しよう」という学習はおすすめできません。

管理栄養士の資格取得は、養成学校で「栄養士」を取得したのち、実務経験を積んで管理栄養士国家試験を受講する方法もあります。

その場合は働きながら勉強することになり、限られた時間で効率よく学習できるかどうかが鍵

そうなると全分野の教科書を集めて「さあ勉強するぞ!」と1ページ目から勉強スタートするのは、時間が足りなくなる可能性があります。

効率よく勉強するには、国家試験の過去問を解くことをベースに、わからないところを知識補填していく方法がおすすめです。

「食べ物と健康」「人体」が難しい!どうしたらいい?

多くの人が頭を抱える分野と捉え、焦らず順当に学習を進めることがポイント

管理栄養士国家試験の勉強で、「食べ物と健康」「人体」が難しいという悩みは多いです。

化学や医学といった理系色の強い分野であり、かつどちらも学習ボリュームの多い分野。理系分野が得意でない場合はとくに難しく感じるでしょう。

多くの人が頭を抱える分野と捉え、焦らず順当に学習を進めることがポイントです。

「理解度が変わる!管理栄養士試験合格のための勉強順番」のセクションで紹介した順で、着々と勉強を進めてみてください。

管理栄養士の国家試験対策用アプリ2選

ここでは管理栄養士の国家試験対策用のスマホアプリを2つ紹介。電車移動中やちょっとした待ち時間など、スキマ時間の勉強として活用できます。

1. 管理栄養士|資格試験対策アプリ

「管理栄養士|資格試験対策アプリ」はひたすら問題を回答していくアプリ。もちろん、解説付きです。

効率的に学習するために以下のような機能を備えています。

  • テスト機能
  • 間違えた問題を復習する機能
  • 気になった問題をブックマークする機能

利用は無料。追加購入でより多くの問題を学習することができます。

注意点は、誤字脱字がたまにある点です。理解度のチェックやスキマ時間の活用におすすめのアプリです。

アプリを見る

2. 管理栄養士 国家試験&就職情報グッピーアプリ

「管理栄養士 国家試験&就職情報グッピー」は、医療・介護求人サイト「グッピー」や管理栄養士就職サイトを運営する株式会社グッピーズが手がけるアプリ。

5年分の国試過去問を解くことができます。

  • 5年分の過去問をおさらい
  • 全過去問を制覇するまで繰り返す「サーキットモード」あり
  • 新機関員登録やログインをするとさらにカスタマイズ可能

さらに管理栄養士求人を見たり、適性検査を受けたりもできるので就職活動にもおすすめです。

アプリを見る

管理栄養士国家試験合格は最後まであきらめないのがポイント

焦ってしまう状況でも、最後まで諦めない、なげやりにならないことが肝心です。

筆者の場合は大学3年生後半〜卒業までは、研究であまり試験勉強に勤しめず、3ヶ月前ほどから本腰を入れた勉強となりました。それまで過去問を解いてもあまり得点が取れず心配していましたが、諦めず取り組み、結果は合格。

今心が折れそうになっている人も、可能性を諦めずに最後まで取り組みましょう。

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